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2005/07/14

フランス語の数の数え方

 なにやらまた言葉足らずな都知事、問題発言したみたいで。

フランス語の初学者にはいくつかのカベがあると思うんですよ。
動詞の活用、名詞の性と冠詞、そして数字の読み方、書き方。
 これはね、もう
「数が数えられない言語」
 なんじゃなくて
「私はフランス語で数を数えられない」とか「私は…数えるのが面倒…」
 というだけの話なんではないかと思うわけで。
例えば、日本語で「77円」です、の場合、「ななじゅう…」と言った時点で、言われた方は「あ、70+ヒトケタ円」と感覚する。でも、フランス語だと「ろくじゅう(スワサントゥ)(60)…」と言った後、続く語によって10の位も変化する。続く単語が「…セトゥ(7)」だと「67」、「…ディセトゥ(17)」だと、これで「77」になるのね。80(キャトル ヴァン)以降もまた特殊だし。
 99ともなると、「キャトル ヴァン ディズヌフ」=「4(キャトル)×20(ヴァン) +19(ディズヌフ)」
 ただ、それはもうその言語を使用する人たちにとっては身にしみついちゃうものだから、ねえ。数の数え方なんて、ね。(私はしみつくほど勉強しませんでしたので、ゴメンなさいだけど)
 言語は文化。特にフランス人は自分達の言語にとても誇りを持った民族と言われているし、その辺は考慮して欲しいよなあ。プライベートでなら、いくらでも文句いってもいいと思うけど、(フランス語は大変!めんどう!どうしてこうなるの?…という会話は、たぶんフランス語の初級のクラスでは日常会話、挨拶代わりみたいなもんかもしれない)でも、まあ、公にはねぇ。ダメでしょぉ。
 

 ここからはまあ、私見。および余談。しかも少ない知識ふりしぼってますので、間違いもあるかもしんない。でも、思いついたことなどもあるので、自分への記録も兼ねて、だらだら。読みにくいと思うし、話もあっちゃこっちゃとんでます。すいません。しかも細かい文献などは示していないので、興味のある部分があった方は調べてみて下さい。(そして私にも教えて下さい)

■外交語としてのフランス語の意味
 英語が今ほど世界を席巻する以前、もともと国際語として活躍していたのはフランス語だったわけで。んーとね、思うに、学習する上でめちゃくちゃ学生を悩ませる動詞の活用などなど、それがきちんと噛み合ってないと成立しないフランス語は、逆に言うと、誰がいつ、というようなことをアイマイにさせない言語であって、外交会話としては確実な意思疎通に大変重要かつ便利な言語だったのではないかと。

■現在のフランス語〜本国と旧植民地のフランス語
 フランス語って、「正しいフランス語」を決める組織が国にあるの。フランス語の英語化を押しとどめることを含め、正しいフランス語を継承していくためのシステムが。国お墨付きの言葉がある国、自分達の言葉を、「世界一美しい言語」といってはばからない人たち。
 その一方、今、フランス本国以外でフランス語を使っている地域、どういう経緯でフランス語を使うようになったかっていうのは、あまり「現在の思想では」正しくない精神の元で行われた行動によってではないか、とかさ。そゆことは、ある。でも、それもふまえた上で今がある。んで、それをふまえた上で自らの手によって変化させたフランス語を使用し、それを誇りにしている人々もいる。
 あああ、話がそれた。

■日本の数字は? 日本語の耳、フランス語の耳。
 日本語、美しいと思います。しかし、国際語としては逆にどーよ?
 主語、なくてもガンガン会話できます。欧米語では考えられません。普通、仮の主語を作らなければ文章ができません。数字が数えられない?日本語はどう?一個、二個、三個。一が「いっ」になったり、一人では「ひと」と読む。でも、それ自信では「いち」。(ほぼ)全部 unまたはuneで済む仏語は?aまたはoneですむ英語は?どう?どうなの?
 数っていうことだけで言えば、数詞、どう?辞書に載ってるほど、正しく使える日本人、どれだけいる?それを学習する留学生はどう受け止める?
 フランス語の授業中、「語尾まできちんと発音しなさい!日本人の悪いクセよ。そうしないと通じないの!」口を酸っぱくする先生。そう。言語が違うと文章で重要な部分も違うし、聞き方、しゃべり方もかえなくてはいけない。
 先にあげたケタの多い数字の例でも、きちんと最後まで聞くクセのついた人たちなら、数字部分全部を聞いてから(頭の中で)答えを出すわけだから、差し障りがないのでしょう。きっと。フラ語の読み方は、ソロバンの読み上げ算には向かないと思うけどね。まあ、それは別のおはなし。

 都知事の話に戻って。彼はフランス語がダメで日本語がいい、とは言ってない、よね。たぶん。私、都知事の発言を全て聞いたわけではなく、編集された部分だけをニュースで聞いたので、詳細はわからないんですけど。

■語学の人気の変化と大学
 大学生が学ぶ言語には流行があると思う。欧米語がもてはやされた時代から、今は例えばアジア、中東、その他…様々な理由で様々な言語を学びたいと思う学生が増えてきている、そういう時代なんでしょう。そこで、大学では、ある言語の講座を増やす、減らす、新設する、閉鎖する、色々あると思います。それだけ今の世界が複雑化し、政治、経済の流れの中で必要とされる言語、知っていると便利な言語、ぶっちゃけ就職に有利な言語、あると思います。
 今回の発端はそこだったハズだと思うんだけど、ねえ。

■文化と言語
 明治維新、そして敗戦、日本は歴史の中で「自ら」日本語を捨てようとした考えを持った人たちが、政治や学問の中枢にいたことがあった。実行に移されそうになったこともあったらしい。しかし、それを押しとどめたのは日本人側ではなく、欧米人側だった。「日本の文化は日本古来の言語とともにあるものであるから、日本人の文化、日本語を大事にしていきなさい」と。自分達の言語をおびやかされた経験のある人々だからこそのアドバイスだったのかもしれませんが、今、私たちが日本語を使っている下地には、そういう経緯もあったことを覚えておいてもいいのかな?と。

■最後に
 私は東京都民ではないけれど、もしこの訴訟が取り下げられず、負けちゃったりして、んで、賠償金払う事になったら、きっと税金から支払われるんだよね?もちろん、裁判費用とかも。もうちょっと、ミになることにお金を使おうよう。とは、思うのでありました。

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コメント

都知事発言は、例によってマスコミが前後の文脈を無視して、一部発言を取り出しただけみたいですけどね。

投稿: KoZ | 2005/07/16 14:17

はじめまして。古い話題にコメントをば。

でもさー。
オリンピック選考やらにかこつけて、
フランスのシラク大統領は何を言ったか。
「イギリス料理はフィンランド料理の次にまずい」
「イギリスが欧州の農業にしたことといえば狂牛病だけだ」
って言ってました。

都知事はアウトでシラク大統領の発言はセーフ?
ちなみにシラクって超日本びいきな人なんだって。
日本料理は認めてるんだろうね。

投稿: フーダニット | 2005/09/09 17:56

はじめまして>フーダニットさん
 んーと、アウトとセーフの主語は私でしょうか?それともフランス人にとってっていうことですか?「でもさー」がどこにかかるのかも、すいません。わたしにはわかりません。
 
 この話題自体、ずいぶん昔の話で、どう決着ついたのかついてないのか、私わかっていないんで、その辺は申し訳ないんですけど。
この記事自体についていえば、私は国際問題として、というより文化と歴史の相互理解、特に日本人視点で、というあたりに重点をおいて書いたつもりです。それ以上の、特に他国同士の色々については私にはあまり知識も情報もないので、フーダニットさんが例にあげたシラクの発言の後、どういう動きがフランス、イギリスそれぞれであったのかも知りません。まったく反動がなかったのか、それとも地元では反発があったが国際問題までにはならなかったのか、等ですが。
 ご存じでしたら逆に教えて欲しいです。

私見を追加
 欧州では、過去に大小様々な戦争が沢山あったので、「自分は○○人は嫌い」ときっぱり言える人たちが多いようです。そこらが、そういう事を大声で言うとすぐに公私問わず問題になりがちな日本とは違うので、ある意味うらやましいと思う事はあります。2次大戦以降の日本はそういう意味では大変神経を使い過ぎる国になってしまってますから。

投稿: 洗濯する猫 | 2005/09/09 18:26

おー何か勢いのあるレス。
嫌な気分を受けたのでしたら謝ります。

主語はぜんぶフランス語教師たちにです。
都知事の失言とかについて、
いきり立って文句つける割に、
フランス大統領などは散々な発言がある
じゃないかといった具合です。
まあ軽いものです。
前段部分につけたコメントです。

洗濯する猫さんの後段に述べられている
文化論言語論とその歴史についての
部分ではないです。
あしからず。

投稿: フーダニット | 2005/09/09 18:47

あ、あやまられてしまうとこれまた困ってしまうのですが。こういう話をつっこんでするときは、誰が、何に対してどのように感じているのか、っていう大前提をきちんとしておかないと後でややこしくなったりするので、ついつい。学校でのディスカッション時のクセですね。すいません。
 まあ、ウチとこの首相も、アメリカ万歳から北方問題、半島、大陸方面などについて、色々な発言をそこらじゅうでしてます。彼は日本の代表ではありますが、彼に対して日本人全員が合意しているかというとそういうわけでもないし、とか、まあ、そんな感じじゃないかな。
あと、日本で暮らすフランス人である彼等自身が、「自分達はここにいるよ」という自己主張をしたかったのかも、とかもありますしね。真意はわかりません。

 私自身、フラ語には苦しめられたクチでしたし、この時期は平和だったのか、ワイドショーなどで結構この話題について触れられていたので、こういったものを書いたのですが、普段の記事はまあ、御覧の通り、かるーい内容のものが多いです。
 シビアな話題でも、お気軽ーな話題でも、またいつでもおいでください。ぺこ。

投稿: 洗濯する猫 | 2005/09/09 19:16

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